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陶芸作家 太田浩子 個展

Hiroko Ota Solo Exhibition


大自然にもともと存在しているかのような…


はたまた生き物、女性の身体の一部のような…


どこにもない特別な、そんな作品を作り出す陶芸作家、太田浩子さんの個展を開催します。



【店頭会期】8月2日(金)〜12日(月祝) 

12:30-18:00

※最終日12日(月)は16時close

(水・日曜日は定休日)

作家在店日:8月2日(金)3日(土)


オンラインショップ掲載:8/12(月)20時〜25(日)




太田さんはプレートやマグカップなど日常的に使う陶器ではなく、オブジェや花器を中心に制作されている陶芸作家さんです。


手びねりとゆう手法で細い棒状の粘土を少しづつ少しづつ積み上げて「手」の感覚で造られていく彼女の作品。


前回の展示は、太田さんの作品にボタニカルアレンジメントを行う TSUBAKI さんの植栽を施すという太田さん自身も初めての試みでしたが、植物と一体となった作品は唯一無二の美しさで本当に圧巻でした。


前回の展示の様子はこちら


そして今回は、Solo Exhibition。


太田さんから大きなオブジェを並べてみたい…と提案がありました。


日に日に大きくなる大きな作品への想いにしっかり応えられるように、This___の店舗の空間もいつもと違った景色になると思います!


人気の花器や壁掛けオブジェなど、さらに進化した作品たちをご覧いただける個展となります。



 

先日久しぶりにお会いした太田さんは、制作環境を変えられ、気持ちのいい自然豊かな場所で迎えてくださいました。


とっても自然が多く、周りには畑や森もあり、きらきらとした太陽の光の下で、まだ焼く前の乾燥中の大きなオブジェが迎えてくれました。





作品は、土を手捻りによって何層にも重ね、境目をなめし、曲線を突き詰めていく。


その工程の多さや、握力、体全身を使って作られている様は相当な体力を使うため、太田さんの額にも汗が滲んでいました。


デザインを考える際は、外円の形から考え、その形が決まると全体の曲線の形も制作する中で決まってくるとおっしゃいます。







 

太田 浩子



ー太田さんの作風はどう生まれたんですか?


手捻りで曲線を表現できる作品を作りたくて。自然物を作りたいのではなく、曲線を突き詰めていると自然物のような形になったという感じですね。


ロクロは使いません。

 

                

ー作られる時デッサンを書かれていました、いつも書かれているんですか??

つくる形のイメージができるまで、絵を描いていきます。


大体のイメージが掴めたら、輪郭線を紙に書きその上に粘土を立ち上げています。



ー今回、壺やオブジェ等、大きい作品メインでの展示となりますがそれに至った経緯を教えてください。


大きな窯を貸していただけることになったのがきっかけです。「大きな作品を作りたい」と思い、This___さんに相談したところ、「やってみましょう!」とおしゃっていただき、このような展示になりました。


今回は千葉に滞在し、制作しました。


何故か、ずっと大きなものを作りたいと思ってきました。たぶん、それは、馬とか、砂丘とか、山とか、そういうものを良いなと思う気持ちと根っこでは同じかなと思います。



ー今回の展示テーマはありますか?


これ!というテーマはありません。


が、いいなぁ…と感じるイメージやニュアンスを纏わせたいと思いながら制作を進めました。


その中のひとつがジュゴンです。


辺見庸の「もの食う人びと」というルポルタージュを読みました。この本は食べることにまつわる話が並んでいるのですが、その中にジュゴンが出てきます。


辺見さんは結局、ジュゴンを目にすることなく日本へ帰国しますが、現地の人が語るジュゴンの話を読んで、私の中に勝手なジュゴンのイメージができあがりました。制作の間、それがずっと頭の片隅にありました。


ほかにも、4月に訪れた砂丘や、初めて田んぼで踏みしめた「田んぼの底」、芍薬の花弁の質感などなど。


今は、生きていく中で実際に感じた質感を作品に纏わせたいと思っています。



ー今回滞在制作をされて制作環境が変わられたと思うのですが、新しい窯、新しい場所での制作はいかがですか?


大切にしたい感覚をたくさん感じる事ができました。「植物の成長スピードは凄くはやい」とか「生活と制作は地続きだ」みたいな事です。


滞在するにあたり、たくさんの人とも出会いました。


一緒に食卓を囲んだり、制作をしていると散歩の方が話しかけてくれたり、人と人とのコミュニケーションが人生を広げてくれます。


今回の経験は自分の人生の転機なるような気がしています。



ー大きい作品を作るにあたり、大変なことはなんですが?また太田さんにとってそのやりがいも教えてください。


大変なことは、物理的にとにかく重いということ。


また、大きくなると形のコントロールも勝手が違ってきます。


制作を進めながら、何度も壁にぶつかっていますが、これからも果敢に挑みたいという気持ちです。


やりがいは、形が出来上がったときの、その物の存在感を実感することです。



ーThis___のお客様にメッセージなどありましたらぜひお願いいたします。


実際に足を運んで、ぜひ、見ていただきたいと思います!! 


やはり実物の放つパワーに勝るものは無いので、、、


今回は花瓶の形が少し変わりました。考えていることも、作る形も、日々変化していきます。


今のわたしを見ていただけたら嬉しいです。



▶︎Biograp

陶作家 太田浩子

1994年 神奈川県生まれ

2017年 多摩美術大学美術学部工芸学科卒業

現在、埼玉県と神奈川県で作陶中


 

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